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明るいところだと見えにくくなる原因
私たちの目には「瞳孔(黒目)」と呼ばれる部位があり、外から取り入れる光の量を調整しています。瞳孔が大きく開くと光を多く取り入れることができるので、暗いところでもある程度物が見えるようになります。逆に明るいところでは小さくなり、過剰に目に光が入るのを防いでいます。カメラに詳しい方であれば、「絞り」をイメージしていただくとよいでしょう。
瞳孔の働きがあるため、人間の目は通常であれば明るいところのほうが物を見やすくなっています。しかし、目の疾患が原因で、明るいところのほうが物を見にくくなる、光が過剰にまぶしく感じるなどの症状が現れることがあります。進行すると視力に影響が出る可能性もありますので、見え方の異常を感じた際は早めに眼科の受診をおすすめします。
考えられる疾患
白内障/ドライアイ/網膜や視神経の異常
白内障
白内障は水晶体が白く濁る疾患です。水晶体はカメラで言うところのレンズの役割を果たしているため、これが濁ることで物の見え方に影響が生じます。水晶体の濁りによって、目のかすみや視力の低下、光をまぶしく感じるなどの症状が現れるのが白内障の特徴です。
目の構造上、白内障によって目の中心部に濁りが生じることで、明るいところで物が見えにくい症状が現れる可能性もあります。
白内障によって明るいところで見えにくくなる理由
人間の目は、瞳孔(黒目)の大きさを調整することで、目に入る光の量を調整しています。明るい場所では、光の量を抑えるために自然と瞳孔は小さくなります。この際に水晶体の中心が濁っていると視界が妨げられてしまうため、明るいところで物が見えにくいという症状が発生するのです。こうした症状を「昼盲症」と呼びます。
ドライアイ
涙の分泌量に異常が起こることで、目の表面に十分に涙が行き渡らない疾患のことを「ドライアイ」と呼びます。涙の不足によって目の表面が乾燥し、視界のかすみや目の痛み目、ごろごろとした違和感などのさまざまな症状が現れます。
また、目が乾燥した状態が続くことで、角膜の損傷を引き起こすことがあります。角膜が損傷すると表面がデコボコしますので、そこに光が乱反射することで光を過剰にまぶしく感じることもあります。
ドライアイは「涙の病気」と呼ばれる状態ですので、単なる疲れ目とは違って自然に治癒することはありません。きちんと治療を受ける必要があります。
ドライアイの主な症状
- 目の乾燥
- 目の疲れ・痛み
- 目のかすみ
- 目の充血
- 目やにの増加
- 目がごろごろする
- 目がしょぼしょぼする
- 光がまぶしく感じる など
網膜や視神経の異常
網膜や視神経の異常によって、通常の光が過剰にまぶしく感じることがあります。目の表面や水晶体に異常がなく、目の奥の痛みなども併発している場合には、これらの疾患の可能性があります。早めの眼科への受診をおすすめします。