目が充血している

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目が充血する原因

目が充血する原因

目の表面にある結膜には、細かい血管が通っています。目の充血とは、この血管が拡張することで、白目の部分が赤く染まって見える状態のことを指します。

目にゴミが入った、目を強くこすった、たくさん泣いた、連日の寝不足など、目の充血が起こる原因はさまざまです。目が充血していると、その見た目から不安を感じる方もおられると思いますが、その多くは一時的なもので、ほとんどの場合で自然に軽快します。

しかし、何らかの疾患が原因で目の充血が起きている可能性もあります。目の充血と同時に、痛みやかゆみ、大量の目やになどが生じている場合は注意が必要です。とくに感染性の疾患は周囲に感染を広げる可能性もありますので、上記の症状が現れている場合には、原因を特定するためにも早めに眼科を受診してください。

考えられる疾患

ドライアイ

ドライアイは、涙の分泌量や質に異常が生じる疾患です。涙は目の表面を保護し、滑らかに保つために非常に重要な役割を果たしています。そのため、涙の不足や質の低下は、目の健康に影響を及ぼします。目の乾燥をはじめ、かゆみ、充血、ごろごろとした違和感などの症状が特徴です。

進行すると視力に影響を及ぼすこともあります。治療によって症状の進行を抑制することはできますが、低下した視力を元に戻すのは難しいため、早めの対処が重要となります。

眼精疲労

目の疲労によって、目の乾きや痛み、視界のぼやけ、まぶたの痙攣などの症状が現れることがあります。一時的なものであれば十分な休息を取ることで軽快しますが、これらの症状が慢性化した状態のことを「眼精疲労」と呼びます。

一時的な目の疲労(疲れ目)とは異なり、休息を取っても自然には治らず、頭痛や肩こりなどの全身症状も現れるのが特徴です。目の疲労以外にも、ドライアイをはじめとした眼疾患が原因で起こることもあるため、なかなか治らない目の疲れには注意が必要です。

結膜炎・花粉症

結膜は白目の表面を覆う半透明の膜のことで、これが炎症を起こすことを「結膜炎」と呼びます。結膜炎にはいくつかの種類があり、ウイルス感染が原因となる「ウイルス性結膜炎」、細菌感染が原因となる「細菌性結膜炎」、花粉やハウスダストが原因となる「アレルギー性結膜炎」に大別されます。

結膜炎の種類によって症状は異なりますが、いずれも目の充血やかゆみなどを伴うのが特徴です。

ウイルス性結膜炎

主にアデノウイルスなどのウイルス感染が原因となる結膜炎です。感染力が強く、主に他人からうつされることで発症します。

細菌性結膜炎

細菌感染によって起こる結膜炎で、目の充血やかゆみのほか、黄色あるいは緑色の目やにが出るのが特徴です。インフルエンザ菌や肺炎球菌、黄色ブドウ球菌など、原因となる菌はさまざまです。

アレルギー性結膜炎

花粉やハウスダスト、ダニ、ペットの毛など、さまざまな物質へのアレルギー反応が原因で起こる結膜炎です。目の症状のほか、鼻の症状を伴うことも多いです。

結膜下出血

結膜下出血は、文字通り結膜下の血管が破れて出血を起こしている状態です。目が充血して痛々しい見た目になりますが、痛みを伴うことは稀です。

結膜下出血が起こる原因としては、外部からの衝撃、過度の飲酒、高血圧、疲労の蓄積などさまざまなものが挙げられます。自然に治癒することも多く、数週間から数か月程度で元通りになり、視力への影響がないこともほとんどです。

しかし、稀に目の充血に加えて痛みや視界のぼやけなどが生じることがあります。こうした症状が現れた際には、速やかに眼科を受診するようにしてください。

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